入院2日目。出産本番
朝6時起床。
薬のおかげでよく眠れました。
若干腰の痛みはマシになった…?
お腹の張りも少し落ち着いてます。
ゆっくり朝食。
朝8時。
別の部屋へベッドごと移動。
またお腹に機械を取り付けて、赤ちゃんの心音確認&張りの確認。
朝9時。
陣痛促進剤の投入開始。
最初はちょっとずつ。
効いてくるのは早くてお昼前とのこと。
旦那も到着。
その後何度か様子を見ながら促進剤を足していき…
張りも徐々に痛くなり…
11時半。
張りが……超、痛い。
痛みに耐えるのに必死でなにもできない。
助産師さんに言ったら「良いことですね〜」
そ、そうか…。でも痛いぞ。
12時。昼食。
数分おきにくる超痛い張りに耐えながら無理矢理完食。
「あれとって」「腰にこれあてて」等々、旦那をこき使う。
13時過ぎ。
先生の診察。隣の診察室へ歩いていく。
私「痛いです…」
先生「良い感じに子宮口も開いて赤ちゃん降りて来てますね〜。今日生まれるかもしれませんよ。ちょっと刺激しますね〜。」
ぐりぐり。
どぱぁ…と水が出てくる。
先生「破水させたので更に進むと思いますよ。そろそろ麻酔入れましょう。」
私「お願いします…!!」
待ってました!麻酔!!
「準備するのでベッドへ戻って下さい」
歩いてベッドに戻り、横になる。
定期的に押し寄せる痛みの波。
はよ、麻酔はよ…!!
しばらくして先生登場。麻酔を注入。
たぶんこれが14時前くらい…?
背中からぱぁ〜っと冷たいものが広がっていく感じがして…
そして今までの 痛みが…
それまでの痛みが…
…
痛い!!
普通に全然痛い!!
麻酔、アトカラキイテクルノカナ…
痛い!!
痛くて動けません。
私「あの…麻酔はこれから効いてくるんですかね?」
助産師さん「もう効いてるはずですよ」
私「……!!?」
嘘だろ…
痛いぜ…!?
しかも「いきみたいと思うでしょうが、我慢です!!」とのこと。
段々お腹の下の方が痛くなってきて、助産師さんにお尻の穴をテニスボールで押してもらう。(ベタなパターンw)
ベタだけど、押してもらうと確かに少しマシになる。
助産師さん「お尻に力入れないで!!」
私(む、むりぽよ…泣)
苦肉の策で旦那の手を握る。
握るというか、握りつぶす。
…旦那の手の骨が折れそう。笑
波が押し寄せる。
「痛い…!」
助産師さん「息吸って〜!吐いて〜!」
私「ヒィ〜!ハァ〜!」
痛みが引いた時に「いつになったらいきんでいいんですか?」と聞いたら「子宮口全開になって、赤ちゃんもっと降りてきたらね!」とのこと。
そしてまた波がくる。
私
「まだいきんじゃダメですか!?」
「麻酔ってこれ以上は無理ですか?!」
何度も聞いてしまいました。
助産師さん
「まだです!」
「麻酔はいま最大なのでこれ以上は無理です!」
私「…!」
そうこうしてるうちに「ちょっと診察しますね〜」と助産師さん。
ぐりぐり。
助産師さんもぐりぐりやるんだ…
「子宮口全開です。赤ちゃんの頭もちょっと見えます。張りが来た時にいきんで下さい。」
いきめる!
ぐぬぬぬ…
ぐぬぬぬ…
もっともっといきみたいけど張りの波が引いてしまうといきんじゃいけないと止められるもどかしさ…
助産師さん「赤ちゃん見えますね!分娩室準備してきます!」
え、もう分娩室行けるの!?やったぁ…!
そしてベッドごと分娩室へ移動。
ベッドが分娩台の隣に付けられ、「分娩台に乗り移って下さい!」とのこと。
えいやっ!と乗り移る。
そして更にいきむ。
「社畜さん、いきむのすごく上手です!産むの本当に初めてですか!?」
助産師さんがおだててくれる。
や、やったぁ、褒められた…
大きいのをするつもりでいきむと良いらしいってどこかで読んだからその通りにしたら良かった…
でも誰も何も言わないけど本当に大きいのもしちゃってるんじゃ…まぁいいか。
その時!
むむ…?
分娩室に何人か助産師さん入ってきた中に、謎のよぼよぼおじいちゃんがいる。私服っぽい格好。ボケて間違えて分娩室に迷い込んじゃったのかな?
でも間違って入ってきたにしては助産師さんたちなにも言わないから良いのかな?
なんて思いが頭をよぎりつつも、痛みが高まったらいきむ、を何回か繰り返す。
「社畜さん、もういきまないで力抜いて!」
え…なぜ!?と思いながら抜く。
助産師さん「切らないと赤ちゃん出てこないので切りますよ!?」
私「は、はい!」
確かどこかのブログに、麻酔してれば会陰切開痛くないってかいてあったから、きっと大丈夫…!と思って頷きました。
すると、さっきのあの謎のおじいちゃんが黙ったまま、おもむろに手術服みたいなのを着て、私の下半身のところに来て、ハサミを取り出し、次の瞬間…
「ちょきん」
ぱぁ〜
赤ちゃん登場!
小さい!
泣いてる!
助産師さん「おめでとうございます〜!」
私の第一声「なんか出てきたwww」
ちょきん、はマジで全然痛くなかった。
出てくる瞬間も痛くなかった。
分娩室来てからはそんな痛くなかった。
麻酔は…実はちゃんと効いていたのです。
あの陣痛の時の痛みは…実は自然分娩と比べたら全然痛くなかったのかもしれません…
どっかで読んだのは、和痛のときの痛みは自然分娩の半分。
あれで半分て…(´∀`;)
自然分娩だったら死んでた…
ビバ、和痛分娩!
出て来たのは15時53分。
旦那が赤ちゃんを撮影したり抱っこしたりなんやかんやしている間
例のおじいちゃんはひたすらずっと下の穴を縫っていました。たぶん20分くらいかな?なんかもう、ずっとひたすら無表情で縫ってました。シュールww
「社畜さん、何時から陣痛来てたか分かりますか?」
お産に何時間かかったかってことか…
私「たぶん11時半くらいからとても痛かったのでそれでお願いします」
助産師さん「分かりました。じゃあ4時間半くらいですね。…ものすごい安産でしたね(笑)」
私「ありがとうございます。」
こうして私の赤ちゃんは無事にお腹から出て来ることができたのでした。
自然分娩は自然に陣痛(あるいは破水とかおしるしとか?)が来てから病院に行き、麻酔無しでそのまま産みますが、私はその真逆で、陣痛を薬で起こさせて、麻酔で痛みを緩和しながら産みました。
母はできるだけ自然に、が良いという思想で、計画和痛は母の思想の正反対を行く方法でした。
でも私は計画和痛で本当に良かったと思います。
陣痛きてから家から病院に移動するのって、、すごく大変だと思うし、ましてや出産本番を麻酔なしなんて……もう!
母の反対もあったので、この方法には後ろめたさもあったけど、産み終えてみて思うのは、
「計画和痛で本当に本当に良かった!!!」
ということです。
いや、欲を言えばもっと痛みが軽減されたらもっと良かったな…くらい(笑)
自然分娩派の
「赤ちゃんの出たいタイミングを無視してかわいそう」
「自然の摂理に反してる」
「痛みあってこそ愛情が生まれる」
それも1つの考え方だし、だけど
「手術や歯の治療のときに麻酔使うのにどうして出産で使わないんだ」
「痛みが軽減されるなら産んでみても良いかな」
こんな考え方があっても良いかなと思います。
少なくとも痛みと愛情は関係無いかと思います。
私は1番負担の無い形で生めて良かったと思うし、もし次産むならまたこの方法を使いたいなと思います。